会話しなくなった小6の息子

トップ > スポットトップ > 教えてドクター > 会話しなくなった小6の息子

会話しなくなった小6の息子

質問内容

小学6年の息子は、小さいときはよくおしゃべりしていたのに、最近ちっとも会話をしようとしません。

広島市小児科医会の松田文雄先生が答えます。

 思春期におしゃべりしなくなる変化には、いくつかの理由があります。一つに、子どもの心や体の成長があります。  それまで親に向かっていた関心が、次第に自分自身や友人に向かい始める時期でもあります。そして、性的に成熟に向かうことから異性の親を意識し始める時期でもあります。また、何でも親に話せていた頃と違って、秘密を持つようになります。一人でいることを好んだり、干渉されることを嫌がったりすることもあります。  こうした成長に伴った理由が考えられる場合は、受身的に「もし何か話したいことがあったら何でも聞くからね」という態度で見守ることです。話すことを強要したり追求したりすると、拒絶につながることもあります。  一方、家族関係や学校生活、心身の状態などについて悩み事があり、気分が落ち込んでいるために会話をしなくなることもあります。そうした心配があるときは、様子の変化を心配していることを伝えて「何か理由があれば教えてちょうだい」と聞いてみることも必要です。  また、専門家(児童精神科)に相談をしてみることも大事です。子どもの心の変化を理解しようとする態度と成長を見守る態度の両方が大切です。
(参照元:中国新聞 2013.02.05 朝刊)


ページトップへ戻る
Copyright© 2015 広島ライフネット hiroshima-life.net All Rights Reserved.