口腔アレルギー症候群とは

トップ > スポットトップ > 教えてドクター > 口腔アレルギー症候群とは

口腔アレルギー症候群とは

質問内容

小学6年の息子は、リンゴを食べると10分ぐらいで喉がかゆくなります。「口腔アレルギー症候群」のようです。詳しく教えてください。

広島市小児科医会の有田昌彦先生が答えます。

 口腔アレルギー症候群の患者は、特定の果物や野菜を食べたり、それが口、唇、喉に触れたりすると、口や喉の違和感とかゆみ、唇の腫れなどが数分以内に現れます。
 多くは樹木の花粉症やラテックス(生ゴム)のアレルギーと関連しています。果物や野菜の中に、花粉やラテックスのアレルゲンと共通に反応する成分が含まれているためです。学童期以降に多く、まれに、呼吸困難やショックなどの報告もあります。
 よくあるのは、シラカバ花粉症の場合で、リンゴ、モモ、サクランボ、イチゴ、ウメ、ビワ、アーモンドなどにアレルギー反応を起こします。そのほか、ブタクサ花粉症ではメロン、スイカ、バナナ▽イネ科花粉症でジャガイモ、トマト▽スギ花粉症でトマト▽ラテックスアレルギーでアボカド、ジャガイモ、バナナ、キウイなどに反応します。
 診断は、生の果物を刺した針で皮膚検査をするか、血液検査をします。あらかじめ薬で予防するのは不可能で、原因がはっきりしていれば、食べないようにするしかありません。果物や野菜を加熱するとアレルギーを起こしにくくなりますので、缶詰やジャムなどにすれば食べられることが多いようです。

(参照元:中国新聞 2011.03.01 朝刊)


ページトップへ戻る
Copyright© 2015 広島ライフネット hiroshima-life.net All Rights Reserved.