朝起きられない小5の娘

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朝起きられない小5の娘

質問内容

小学5年の娘は、以前はそうでもなかったのですが、最近、朝ちゃんと起きられなくなりました。どうすればいいですか。

広島市小児科医会の堂面政俊先生が答えます。

 小学校高学年になると、夜更かし、塾通いなどで寝るのが遅くなりがちです。単なる朝寝坊なら、生活リズムを見直せばいいですが、高学年の女の子の場合は別の理由も考えられます。
 このころは、性ホルモンなど内分泌系の劇的変化が起きる時期です。体形が変わり、初潮を迎えます。そんな変化に、自律神経が十分に対応できなくなり、起床するとフラフラしたり、吐き気、頭痛や腹痛を訴えたりすることがあります。
 一般的に、春から夏にかけて症状が強くなり、秋には調子が良くなるーという季節的な傾向があります。思春期を過ぎると、ほとんどの子は正常な状態に戻ります。
 自覚症状が多いわりに、血液検査などでは異常が判明しないのが特徴です。顔色がいつも悪いようなら、貧血や血圧のチェックをしましょう。ご家庭に血圧計があれば、起床時に測ってみてください。運動不足であれば、適度な運動や日光浴も重要です。
 保護者として子どもに「ハッパを掛ける」ことも当然必要でしょう。でも、単に「怠け」と決めつけてストレスを掛けすぎると、不安や焦りから、生活に支障をきたすこともあります。まずは成長期の変化に理解を示してあげましょう。

(参照元:中国新聞 2011.04.12 朝刊)


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