りんご病の子が保育園に

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りんご病の子が保育園に

質問内容

5歳の息子が通っている保育園でりんご病が流行。かかっている子が保育園に来ています。大丈夫ですか。

広島市小児科医会の堂面政俊先生が答えます。

 この病気にかかると両側のほっぺたに、りんごのような紅斑が出ることが名前の由来です。「伝染性紅斑」が正式名称。ヒトパルボウイルスB19の感染により発症します。5年ごとに周期的な流行があって、今年は多いようです。
 感染すると、7~10日まで体内でウイルスが増え、その後は徐々に減ります。14~18日後に顔や手足、おなかや背中に紅斑が出て、初めてりんご病と分かります。かゆみを生じることはありますが、健康な子どもの場合は症状は軽い場合が多く、治療は特に必要なく経過を見守ります。発疹は数日で消えます。
 感染力が強いのは、紅斑が出る約1週間前なので、紅斑が出て、りんご病と分かった園児や児童を休ませても意味がありません。ですから、保育園にりんご病の子が通っていても大丈夫です。
 この病気の注意点は感染力が強い時期に、先天性溶血性貧血や免疫不全の人、妊婦さんと接触しないことです。特に妊婦から胎児に感染が及ぶと、全身に水がたまる胎児水腫になると知られています。
 お子さんの幼稚園や学校などでりんご病が流行していたら、病院へのお見舞いや妊婦さんとの接触は避けましょう。

(参照元:中国新聞 2011.05.10 朝刊)


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