スポーツクラブでの熱中症対策

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スポーツクラブでの熱中症対策

質問内容

10歳の娘はスポーツクラブに入っています。熱中症対策を教えてください。

広島市小児科医会の藤江篤志先生が答えます。

 熱中症は、暑さや運動などで生じる体内の熱によって、体温調節や血液の流れに障害をきたして発症します。めまいや一時的な失神、筋肉のけいれんといった軽いものから、嘔吐、頭痛、疲労感など多様です。意識障害や死に至る場合もあります。
 対策としては予防が第一です。その日の体調が悪い場合は、クラブで無理をさせないようにしてください。また、運動中は適度な休憩が必要です。汗で塩分や水分が失われるので、スポーツ飲料、経口補水液、冷たいみそ汁などを小まめに取ることが重要です。
 発症し、軽い症状なら、涼しいところで衣類を緩めて休ませると回復します。症状が徐々に進むことがあるので、発症した子どもを一人にしないでください。
 症状が悪化するようであれば、すぐに救急車を呼びましょう。救急車を待つ間は、水でぬらしたタオルで体を拭いたり、保冷剤などで脇の下や首筋を冷やしたりしながら、血液の循環を良くするために手足のマッサージも行ってください。
 軽い症状でも一度発症すると繰り返しやすい、といわれています。かかりつけ医と相談して、クラブはしばらくは休んでください。十分休養を取った後、軽い運動から再開するようにしましょう。

(参照元:中国新聞 2011.07.05 朝刊)


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