卵アレルギーの制限いつまで

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卵アレルギーの制限いつまで

質問内容

娘は生後6カ月で卵アレルギーが分かりました。1歳3カ月になりましたが、いつまで卵の制限を続ければよいですか。

広島市小児科医会の有田昌彦先生が答えます。

 食品除去は栄養の不足を招くだけでなく、毎日の献立や調理が難しく、家族には心理的負担がかかります。
 卵アレルギーの多くは幼児期から学童期にかけて、食べても症状が出なくなります。いつまでも厳密な除去を続けることは望ましくありません。1歳を過ぎたころから除去を少しずつ解除するべきでしょう。かといって、自己判断で適当に卵を与えてしまうと重い症状が誘発されることもあります。
 お子さんの卵の制限がさらに必要かどうかは、今、どの程度制限しているかによって異なります。食パンなどに微量に含まれるものまで厳密に除去をしているか、卵自体は食べていないが卵を含む食品は食べているか・・・。
 微量に含まれる食品まで除去しているなら、医療機関で「卵負荷試験」を行うと安全に食べられる食品の範囲が分かります。試験で微量の摂取でも強い症状が出たら除去を続けます。この場合でも1年後に再び試験を行うと、ある程度食べられるようになっていることがあります。
 現在、卵を含む食品の一部を食べているなら、現在食べている食品の内容を分析します。もっと安全に食べられる食品があるかもしれません。いずれにしても小児科医に相談することをお勧めします。

(参照元:中国新聞 2011.07.19 朝刊)


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