2歳の息子 何度も中耳炎に

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2歳の息子 何度も中耳炎に

質問内容

2歳の息子は、何度も中耳炎になります。どうしてですか。いつまで続きますか。

広島市小児科医会の福島典之先生が答えます。

 急性中耳炎は、鼻の奥に付着した細菌が、中耳と鼻の奥をつないている耳管を通って中耳に感染して起こります。乳幼児の耳管は大人に比べて、太く、短く、さらに傾きが水平に近いため、中耳への感染が起こりやすい状態になっています。
 また乳幼児は細菌に対する抵抗力が弱いです。母親からもらった抵抗力は生後6カ月ぐらいから弱まります。この力を補うものとして母乳栄養があります。母乳には赤ちゃんの抵抗力を養う栄養素が含まれており、早期に授乳をやめると中耳炎になりやすい、という報告もあります。
 このほか、薬が効きにくい薬剤耐性菌という細菌が増えてきていることも原因の一つです。このような細菌は薬を飲ませても完全になくならないため、中耳炎を繰り返すことになります。
 早期から行われる集団保育も原因になります。細菌が鼻汁やその飛沫を介して抵抗力の弱い子どもに広まり、中耳炎を繰り返してしまうのです。
 また、最近ではご両親が喫煙者であることも原因の一つとされており注意が必要です。
 何度も繰り返す中耳炎ですが、体が大きくなるにつれてその回数は減ってきます。多くのお子さんは、小学校入学時にはあまりかからなくなります。それまではきちんとした治療を行うことが大切ですね。

(参照元:中国新聞 2011.07.26 朝刊)


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