プール熱ってどんな病気?

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プール熱ってどんな病気?

質問内容

3歳の娘がプール熱にかかりました。どんな病気ですか。

広島市小児科医会の堂面政俊先生が答えます。

 プールでも感染するため「プール熱」と呼びますが、正確にはアデノウイルス感染による「咽頭結膜炎」です。このウイルスは多くの型があり、ほぼ年間を通して感染します。
 喉や両目の結膜からウイルスが侵入すると考えられています。プールの水が汚染されていれば、咽頭結膜炎の大きな流行になってしまいます。ただ、学校や幼稚園ではプールを塩素で消毒していますから、大丈夫。感染した子のせきやくしゃみによる飛沫感染が主体になります。
 潜伏期は5~7日。高い熱が続き、喉の痛みや結膜炎の症状が出ます。せきや鼻水、胃腸症状を伴うこともあります。
 患者の症状や様子から診断できますが、喉から採取した検体による検査もできます。ただし、検査のタイミングが早過ぎたり、検体が十分採取できなかったりすることもあり、検査が絶対ではありません。
 発熱が長く続くことが多く、疲労が強くて水分が取れないケースでは点滴もします。血液検査で強い炎症反応を示しても抗菌剤は無効で、対症療法が主体となります。
 この病気は学校感染症の第2種に分類されます。発熱や結膜の充血などの主な症状が消えて2日たってから、登校できるようになります。登校の際には医師の治癒通知書が必要です。

(参照元:中国新聞 2011.08.23 朝刊)


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