子宮頸がんワクチンとは

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子宮頸がんワクチンとは

質問内容

中学1年生の娘がいます。子宮頸がんワクチンを摂取すべきでしょうか。どんなワクチンですか。

広島市小児科医会の山本匡先生が答えます。

 子宮頸がんワクチンは、子宮頸がんの中でも扁平状がんの原因ウイルスのヒトパピローマウイルス(HPV)への感染を防ぎます。がんを引き起こすHPVは15種類あり、特に発がんしやすい2~4種類に対してワクチンがつくられています。
 ワクチンが対応していない種類のHPVもありますので、ワクチン接種だけでは子宮頸がんの発症を完全に予防できません。しかし、このワクチンにより子宮頸がんの減少が期待できることは確かです。
 注射は、肩の三角筋への筋肉注射です。非常に強い痛みがありますので、痛みに弱い子には家族が同行して、接種後30分間の経過観察をお願いします。発熱は5%程度で、少し倦怠感が出ます。
 自費で受けると4万~5万円掛かりますが、来年3月末までは、中学1年から高校2年の女子への無料接種ができます。接種の痛みはつらいですが、妊娠した時に子宮頸がんが見つかった場合、赤ちゃんを失うこともあります。勇気を出して、ぜひこの機会に接種してください。
 ワクチンを接種しても検診は必要です。子宮頸がんは初期にほとんど症状がないため、20歳以上の人は産婦人科で1~2年に1度検診をしましょう。子宮頸がんの早期発見のために非常に重要です。

(参照元:中国新聞 2011.09.27 朝刊)


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