登校しぶりへの対応は

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登校しぶりへの対応は

質問内容

小学2年の息子が学校に行きたがりません。どうしたらいいですか。

広島市小児科医会の松田文雄先生が答えます。

 いわゆる"登校しぶり"の状態です。子どもが自分の心を守ろうとしている状態と考えましょう。
 単に強要したり、行く約束をさせたり、交換条件を出したり、将来を脅したりして、無理やり行かせようとすると、後になって事態が深刻になることがあります。まず大切なことは、「登校しぶり」の理由を子どもと一緒に探すことです。
 丁寧に穏やかに理由を聞くことから始めてください。「どうして行きたくないの!」と聞くとまるで叱られているみたいに感じます。「学校に行くたくないように見えるけど、何か訳があるの」と聞きます。言いにくそうなら「教えてちょうだい。どうしたらいいか一緒に考えてみようよ」と聞く目的を伝えるといいですね。
 きつい口調で問いただすと「きっと怒っているに違いない」と思うでしょう。そうおすると"心を閉ざす"しかなくなります。何か心の負担を感じているからこそ、"心を守るために"行きたくないわけです。理由を一緒に考え、子どもの気持ちに共感しましょう。すぐに助言せず、どうしたら乗り越えられるのか一緒に悩みましょう。
 子どもの考えを尊重し、困難と向き合う姿勢を励ますことが将来にとって大切な経験になります。ためらいながらも学校に行けたら認めてあげて、子どもの心を育みましょう。

(参照元:中国新聞 2011.10.25 朝刊)


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