扁桃を取る手術 必要なケースは

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扁桃を取る手術 必要なケースは

質問内容

4歳の息子は化膿性扁桃炎でよく熱を出します。かかりつけ医で「扁桃を取ったら」と言われました。どんな場合に手術が必要ですか。

広島市小児科医会の福島典之先生が答えます。

 子どもの扁桃を取る手術を行う理由には大きく次の三つがあります。
 一つは習慣性扁桃炎。1年に3、4回、高熱や喉の痛み、のみ込む時の痛みがある扁桃炎を繰り返す「習慣性扁桃炎」の場合、手術を勧めます。1週間程度の入院が必要になりますが、1回の扁桃炎で学校や幼稚園を4、5日間休むことを考えると、手術のメリットは長期的には大きいでしょう。
 二つ目は急性腎炎やIgA腎症などの腎疾患の原因が扁桃の場合です。扁桃の炎症をきっかけに、ほかの部位に二次的な病気を誘発する「病巣感染症」は、扁桃を取ると症状が改善することがあります。この場合は小児科の専門の先生にまず相談しましょう。
 三つ目は扁桃が大きく、睡眠時のいびきや無呼吸の原因になっているとき。いびきは睡眠時に喉や鼻の空気の通り道が狭くなって生じます。悪化すると睡眠中に息が止まったようになる無呼吸の状態になります。
 子どものいびきや無呼吸んじょほとんどは扁桃やアデノイドの肥大によります。いびきや無呼吸を放っておくと昼間の眠気、頭痛、集中力の定価などを生じ、心臓や血液など全身に悪影響を及ぼすこともあります。大きな扁桃を取れば、これらの症状は改善します。

(参照元:中国新聞 2011.11.08 朝刊)


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