ぜんそく 日常生活での注意点は

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ぜんそく 日常生活での注意点は

質問内容

6歳の息子はぜんそくになり、今回抗アレルギー薬の内服が始まりました。薬物療法以外に、日常生活での注意点を教えてください。

広島市小児科医会の有田昌彦先生が答えます。

 小児ぜんそくの治療は抗アレルギー薬だけでは不十分で、アレルギーの原因物質(アレルゲン)と、気管支への刺激となる物質に対する対策が必要です。
 まずアレルゲン対策。原因として最も頻度が高いのはチリダニです。家のほこり(ハウスダスト)による反応も多くはチリダニによるものです。
 ダニは高温、多湿で繁殖しやすく、室内の湿度や温度にも配慮が必要です。ただそれ以上に、念入りに掃除機をかける▽床を板やクッションフロアにする▽古い畳は畳床を新調する▽壁、カーテン、家具、電気のかさの掃除などを心掛けてください。
 また、週に1回は布団を干し、両面を吸引掃除しましょう。防ダニ加工のふとんやシーツも有効です。
 犬や猫などの動物のふけ、カビなどもアレルゲンになります。動物に反応があれば、できるだけ飼わないこと。風呂の壁のカビにも対策が必要です。
 気管支刺激物資への対策で最も重要なのが家庭内喫煙の禁止です。線香や花火などの煙、家具や壁材に含まれるホルムアルデヒドなどの化学物質、化粧品などに含まれる香料にも配慮しましょう。
 住居環境の整備はとても大変ですが、薬物治療とともに治療の根幹となるものです。医療機関でアレルゲン検査を受け、指導を受けながら根気よく続けることが大切です。

(参照元:中国新聞 2011.12.06 朝刊)


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