川崎病とは

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川崎病とは

質問内容

1歳半の孫娘が川崎病にかかったそうです。どんな病気ですか。

広島市小児科医会の藤江篤志先生が答えます。

 川崎病はいまでも 原因不明の病気ですが、4歳以下の、特に1歳前後の子どもが多くかかります。
主な症状は次の六つです。
1.発熱で始まることが多く、高熱が5日以上続く(抗生物質は効果がない)
2.白目が赤く充血する(目やにはほとんどない)
3.唇が赤くなり、舌がイチゴのように赤くツブツブが目立つようになる
4.体にいろいろな発疹がでる
5.手足がテカテカパンパンに腫れ、熱が下がってくると指の先から皮がむけてくる
6.首のリンパ節が大きくなって痛がる
 このうち五つ以上、または四つの症状と心臓のエコー検査などで冠動脈の異常があれば、川崎病と診断します。
 冠動脈は、発熱の1週間後ぐらいから一部が大きくなったり、コブを作ったり(冠動脈瘤)する異常が出ることがあり、後遺症を残すこともあるので、エコー検査などを何度もする必要があります。
 原因が分からないとご心配でしょう。しかし治療法はほぼ確立されています。炎症を抑え、血液が固まりにくくするためのアスピリンなどの内服や免疫グロブリンを大量に点滴することにより症状が改善し、後遺症の発生が減少します。
 はしかや風疹のワクチンは免疫グロブリンによる治療の影響を受けるので、接種時期を延期しないといけません。かかりつけの先生に相談してください。

(参照元:中国新聞 2011.12.20 朝刊)


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