早寝早起き、なぜ必要?

質問内容

1歳半の娘は夜になかなか寝ませんし、朝なかなか起きません。どうすればよいですか。早寝早起きはなぜ必要なのですか。

広島市小児科医会の堂面政俊先生が答えます。

　子どもは乳児期の初めから脳の発達がぐんぐん進んで、1歳で生まれた時の2倍の重さになります。同時に脳の活動も徐々に活発化して、視覚、聴覚ともに発達します。
　ご質問の1歳半の時期は、歩行ができ、一語文から二語文が増えてきて、言葉で自分の要求などを表現するようになります。不快(恐れや怒りを含む)や快(愛情や喜びを含む)を感じ始めます。他人との社会関係も生まれます。
　このようにダイナミックに変化する乳幼児期には、成長や発達に必要な各種ホルモンの分泌を妨げないようにしましょう。
　特に成長ホルモンは、午後10時～午前0時ごろに熟眠していないとしっかり分泌されません。深夜営業のスーパーが増え、ベビーカーに乗ったお子さんも見掛けますが、大事な時間帯ですからもったいないですよ。
　早寝早起きのためには、まず朝しっかり起こす努力をしてください。昼間は屋外でできるだけ運動させてください。夜は決まった時間に布団に入り、部屋を暗くして添い寝していると、だんだん早く寝るようになります。夜遅くに帰宅した家族の方がかわいい子見たさで、間違っても部屋の明かりを付けて寝ている子どもを起こさないようにしましょう！

(参照元：中国新聞 2012.01.10 朝刊)