耳あか 家庭での手入れは

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耳あか 家庭での手入れは

質問内容

3歳の娘の鼻水が続くので耳鼻科に行ったら、耳あかがたまっていることが判明し、取ってもらいました。家庭での手入れや通院の目安を教えてください。

広島市小児科医会の福島典之先生が答えます。

 子どものころを思い出してください。お母さんの膝の上での耳掃除、気持よかったのではないですか。
 耳の穴の入り口から1センチほどは「軟骨部外耳道」と呼ばれ、強く触っても痛くありません。これより深い所は「骨部外耳道」で強く触ると痛みがあります。
 都合のよいことに耳あかは外耳道の触っても痛くない部分にできます。市販されている赤ちゃん用の細めの綿棒でお風呂あがりなどに、この部分の水分を拭き取るつもりで掃除してみましょう。
 最初は耳あかを取る必要はありません。耳の穴を触っても痛くない、気持ちがよいと子どもに分かってもらい、まず耳掃除に慣れてもらいましょう。慣れてきたら綿棒で耳あかを外にかき出すようにしてみましょう。週に1度から月に1度でいいでしょう。
 注意するのは、明るい場所、周りにほかの子どもがいない場所で行うこと。耳掃除中に兄弟がぶつかってきて綿棒が奥に入り、鼓膜を破ってしまうことがあります。
 お母さんが耳あかをどうしても取れないときは耳鼻科を受診してください。耳掃除に慣れていない子どもの場合は、病院へ行っても嫌がって十分に処置ができないことがあります。お母さんの膝枕で耳掃除、これも一つのスキンシップですね。

(参照元:中国新聞 2012.02.21 朝刊)


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