指しゃぶり やめさせるべき?

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指しゃぶり やめさせるべき?

質問内容

子どもの指しゃぶりは、やめさせるべきでしょうか。

広島大大学院の香西克之教授(小児歯科学)が答えます。

 指しゃぶりは乳幼児期には欠かせない行動です。食べる機能の発達に重要な役割を果たします。
 ただ、しゃぶる指の種類やしゃぶり方にもよりますが、歯などへの影響がある場合があります。歯並びやかみ合わせに異常を生じて、上顎が前に突き出たり、上下の前歯の間に隙間が開いたりします。いつも口が開き、舌を前に常に押し付けるような癖や口呼吸、発音障害が起こりやすくなります。
 ではどう対応すればよいのでしょうか。
 乳児期はそのまま経過をみましょう。1~2歳になると、昼間の指しゃぶりは少なくなります。退屈なときや眠いときだけなら、あまり神経質にならずに子どもの生活全体を温かく見守るのがよいでしょう。
 3歳を過ぎると友達と遊ぶようになし、指しゃぶりは自然に減ることが多いですが、減らずに吸いだこができる場合などは専門家に相談しましょう。かみ合わせが悪くなるのを防ぎ、口や歯の機能を健全に発達させる観点から、3歳をめどに指しゃぶりから卒業することを勧めます。
 相談のお子さまは2歳なので、すぐに禁止しなくてもよいでしょう。昼間はしっかり遊びましょう。夜眠りつくまでは、子どもの手を握ってスキンシップを図ったり、絵本を読んであげたりするとよいでしょう。

(参照元:中国新聞 2012.03.20 朝刊)


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