水ぼうそうワクチン 接種すべき?

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水ぼうそうワクチン 接種すべき?

質問内容

3歳の娘はもうすぐ保育園に入ります。水ぼうそうのワクチンを接種したほうがいいですか。

広島市小児科医会の堂面政俊先生が答えます。

 水ぼうそう(水痘)は水痘帯状疱疹ウイルスに初めて感染した人がかかる病気です。一度かかると免疫ができ、二度とかかることはありません。
 ウイルスを含む微小な粒子を吸い込むことによって感染します。水ぶくれに触ってもうつります。
 ウイルスの潜伏期間は感染から2週間ほどで、まず顔や体に赤い発疹ができます。2、3日すると一気に水ぶくれの状態になり、頭皮を含め全身に広がります。
 症状は個人差が大きく、水ぶくれが数個で発熱もしない子もいれば、全身に多数の水ぶくれができて高熱が続く子もいます。
 経過はよく、自然に治る人が多いです。ただ、口の中にもたくさんの水ぶくれができ、痛みで十分な水分が取れないときは、点滴が必要なこともあります。抗ウイルス剤は重症化を防ぎ効果的です。水ぶくれが広がる前に飲み始めるのがポイントです。
 重症化して、肺炎や脳炎、小脳失調、肝炎、血小板減少症、ライ症候群などの合併症を発症することもあるので注意が必要です。
 予防するには、生ワクチンの接種(任意)が必要です。接種しても2、3割の子どもが感染してしまいますが、明らかに軽症ですみます。お子さんが集団生活を始める前の接種をお勧めします。満1歳から受けることができます。

(参照元:中国新聞 2012.06.06 朝刊)


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