小学生の娘 虫歯治療嫌がる
質問内容
小学生の娘に虫歯ができましたが、治療に行くのを嫌がります。虫歯を悪化させないためにはどうすればいいですか。
広島大大学院の香西克之教授(小児歯科学)が答えます。
ごく初期の虫歯なら治癒(再石灰化)も期待できますが、いったん歯に穴ができ始めると自然治癒は望めません。再生医療で虫歯の修復ができるようになるには研究にもう少し時間がかかるでしょうから、それまで待つわけにもいきませんよね。
虫歯の穴が大きくなる前に、早く歯科医院に行きましょう。初期なら局所麻酔をしないことも多く、比較的治療時間も短くて済みます。
いったんできてしまった虫歯を進行させないための家庭療法は残念ながらありません。家族のみなさんが協力して、早く歯科医院を受診されることが先決です。子どもをたくさん診ている歯科医師なら、怖がりやさんへの対応も慣れています。優しく診てもらえるのではないでしょうか。
赤ちゃんや子どもは大人に比べて虫歯の進行が早く、短期間の放置で大きな穴になってしまいます。そうなると痛みが出たり、治療にも時間がかかったりで、子どもはますます歯科が嫌いになってしまいます。
このような悪循環を防ぐには、4カ月に1回くらいの間隔でかかりつけの歯科医院を受診し、虫歯チェックや歯みがき指導を受けることが効果的です。痛みを伴う処置もないため、歯科に対する抵抗感もなくなります。
(参照元:中国新聞 2012.06.12 朝刊)