6カ月の娘 斜視と言われ心配

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6カ月の娘 斜視と言われ心配

質問内容

おばあちゃんから6カ月の娘が斜視と言われ、心配です。

広島市眼科医会の橋本克枝先生が答えます。

 左右の視線が同じ方向に向かないことを「斜視」といいます。
 通常、ものを見るときは、両目を動かして視線を一点に集中させます。ところが斜視の場合は、片目が目標物を見ていても、反対の目は違う方向を見ています。
 このように視線がずれると、どうして困るのでしょうか。私たちの目は左右二つあり、5、6センチ離れているので、同じ目標物を見ていても左右に映る像は微妙に異なります。この像の違いを脳が上手に処理して、立体感を生み出します。斜視があると、左右の目が違う方向を見るので、脳は目からの情報をまとめることができず、立体的に見るのが難しくなってしまいます。
 斜視の種類は、ずれている目が見ている方向によって、内斜視(寄り目)、外斜視(外を向いている)、上下斜視(上や下に向いている)などがあります。また、目がずれる頻度によって、恒常性(いつもずれている)、間欠性(ときどきずれる時がある)などと、外見上で大まかに分けられます。
 斜視を放っておくと、片目の視力が弱くなったり、さらに立体感を生み出す脳の機能の発達が弱くなったりするため、治療が必要です。
 生後6カ月では、大人の顔とは違い、鼻の根元が低くて広いために両目の間が広くなり、内側の白目が少ししか見えないことがあり、斜視ではなくても見かけ上、内斜視のように見える「偽斜視」のこともあります。ただ、見極めが必要です。まだ小さいからと思わずに、ぜひ眼科での検査をお勧めします。

(参照元:中国新聞 2012.10.09 朝刊)


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