自分で髪の毛抜く小5の娘

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自分で髪の毛抜く小5の娘

質問内容

小学5年の娘が自分で髪の毛を抜いているようです。どうすればいいでしょうか。

広島市小児科医会の松田文雄先生が答えます。

 髪の毛を触っているうちに抜くことは珍しいことではありません。特に学童期や思春期の女の子によく見られます。
 癖のように繰り返しているうちに利き手側の頭髪が次第に薄くなり、頭皮がはっきりと見えたり、極端な場合には頭髪をすべて抜いたり、眉毛やまつげまで抜いてしまったりすることもあります。
 短時間で大量の髪の毛が抜けることや、勉強机やテレビを見ていた辺りに抜けた毛髪がたくさん落ちていることもあります。抜けた毛髪には毛根が付いていることもありますが、切れ毛が見つかることもあります。
 このように自分で毛髪を抜くことを、抜毛症(トリコチロマニア)といいます。
 子どもの心に不安や緊張などがたまっている場合に抜毛症になることがあります。抜毛は、学校や家庭で生じたさまざまな心のストレスを和らげるための方法でもあります。
 ですから、叱ったり、注意したりして無理やりやめさせようとすると、かえってひどくなることがあります。子どもとゆっくりと話す時間をつくりましょう。心の重荷を言葉や感情で表し、それを受け取ってもらうことで抜毛が消失することがあります。
 対応が難しい場合や、抜毛がエスカレートする場合には児童精神科医に相談が必要です。

(参照元:中国新聞 2012.10.23 朝刊)


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