歯並び悪い3歳の娘 永久歯どうなる

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歯並び悪い3歳の娘 永久歯どうなる

質問内容

3歳の娘は歯並びが悪いです。永久歯でもそうなるのか、心配です。

広島大大学院の香西克之教授(小児歯科学)が答えます。

 3歳ごろまでに乳歯が生えそろい、かみ合わせや歯並びの異常がある「不正咬合」の診断がつきます。しかし、永久歯でも同じかどうかは診断できません。
 乳歯から永久歯に生え替わる過程で、あごの骨や永久歯胚が発育し情報量も増えるので、将来の歯並びやかみ合わせの予測ができるようになります。
 不正咬合の原因には遺伝的要因と後天的要因があります。後天的要因の虫歯や指しゃぶり、舌の癖などは予防できます。ただ、遺伝的要因の場合はあごの成長が著しい思春期も含めて長期間、矯正歯科での専門的治療が必要となることもあります。
 かかりつけ歯科や小児歯科での定期健診時かみ合わせや歯並びのチェックも受け、検査や治療の必要性について指示を受けるのがよいでしょう。
 状態によっては、永久歯に生え替わるまでの早い時期に、正常な歯並びに誘導する治療ができることもあります。
 しかし、矯正のための装置を口の中に装着するような治療は、一般的に低年齢では行えません。
 永久歯に生え替わるまでの時期は、虫歯や指しゃぶりなどの予防、しっかりかんでおいしく食べる食生活を心掛けて、不正咬合の要因をつくらないようにすることが大切です。

(参照元:中国新聞 2013.01.15 朝刊)


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