「はやりめ」気を付けることは

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「はやりめ」気を付けることは

質問内容

「はやりめ」が保育園で広がっています。どんなことに気を付けたらいいですか。

広島市眼科医会の橋本克枝先生が答えます。

 「はやりめ」はウイルスによる結膜炎のことです。原因となるウイルスによって流行性角結膜炎、急性出血性結膜炎、咽頭結膜熱などさまざまですが、流行性角結膜炎が症状が一番ひどく出ます。
 流行性角結膜炎は、ある日、急に白目が真っ赤になり「めやに」が出ます。「めやに」は多く、朝起きたときに目が開かないくらいになり、涙目になったり、まぶたが腫れたりします。重くなると耳の前にあるリンパ節も腫れ、触ると痛みがあります。
 症状は発病から1週間前後でピークを迎え、2~3週間で治ります。片方の目に発症して4、5日後に、もう一方の目にも同じ症状が出ます。
 診断されたら、保育園や幼稚園はお休みしなければなりません。感染の危険は発病から約2週間です。発病から日が浅いほど感染しやすく、この時期には自宅療養しましょう。
 予防は、まずせっけんと流水で手や指に付いたウイルスをよく洗い流すことです。「めやに」や涙が出ると、つい目を触りたくなりますが、ティッシュペーパーなど使い捨てのもので拭き取り、すぐ捨てましょう。
 特効薬はありませんが、炎症を抑えたり、細菌の混合感染を予防するための目薬を使用します。症状がある目だけに点眼しましょう。目薬の容器からもう片方の目に感染することがあるからです。  よくなったら、眼科で治ったことを確認してもらってから登園しましょう。

(参照元:中国新聞 2013.01.29 朝刊)


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