手足口病ってどんな病気?
質問内容
年中の娘が通う幼稚園で、手足口病のお子さんが出たそうです。どのような病気でしょうか。
広島市小児科医会の山本恵先生が答えます。
手足口病は、エンテロウイルス属のウイルスによる夏風邪です。急に40度近い熱が出て、1~4日続きます。唇や歯茎に口内炎ができます。手のひらと足の裏を中心に、膝やお尻にも、ポツポツと赤い発疹が現れ、だんだん大きくなって硬い水ぶくれを作ります。
7日程度で発疹は茶色になり治ります。原因ウイルスはたくさんの種類があるので、集団生活をしている子どもは毎年夏にかかることも珍しくありません。
急な発熱で慌てますが、こじらせる心配はあまりありません。お家でのケアは、水分を小まめに取って安静にするだけで十分です。飲み薬はありません。
口内炎がたくさんできると、痛くて水が飲めなくなるのが厄介です。頑固に水分を取らないと入院することもあります。熱性けいれんを起こすことがあるので、けいれんしたことがある方は注意してください。ひどい頭痛の時は、ごくまれに髄膜炎のこともありますので、病院を受診してください。
手足口病は夏風邪の一種ですから、普通の風邪と同じで通常は、学校保健安全法の出席停止の対象にはなっていません。ただ発熱が続いている時や水分や食事が十分に取れない時は、お子さんがしんどいので、園を休みましょう。
(参照元:中国新聞 2011.05.31 朝刊)