息子が週に2、3回おねしょ
質問内容
6歳の息子は週に2、3回おねしょをします。どうすればいいでしょうか。
広島市小児科医会の山本恵先生が答えます。
おねしょの相談は珍しくありません。5歳以上でおねしょが週2回以上あって、3カ月以上続いていると、夜尿症と診断します。6歳の子どもの15~20%、10歳では5%が夜尿症です。気になるようなら小児科を受診して、別の病気が原因でないことを確認すると安心です。
家庭では「焦らず、起こさず、叱らず」の対処をお願いします。
まず「焦らず」。夜尿外来に通って治療しても、約1年で治るのは患者の半数と知っておいてください。3年以内で8割、思春期を過ぎるまでにほとんどの患者が治ります。
そして「起こさず」。夜起こしてトイレに連れていくと、布団は汚れませんが、ぼうこうが育たず、大きくなりません。また、夜間尿を少なくさせるホルモンの分泌が少なくなる可能性があります。
最後に「叱らず」。叱ると子どもの気力が定価して、おねしょに立ち向かう元気がなくなります。「いつかおねしょがなくなるといいね。、応援しているよ」とのメッセージを折に触れて言葉にして伝えてください。おねしょがなかった日は、カレンダーにシールを貼るなどして成功を褒めましょう。
失敗した日はお子さん自身が布団を干してシーツは洗濯機に入れるルールをつくると、自覚も芽生えやすいし、家族の家事負担も叱る量も減りますよ。
(参照元:中国新聞 2011.06.28 朝刊)