予防接種の副作用が心配

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予防接種の副作用が心配

質問内容

第1子の男の子が生まれたばかりです。予防接種が次々と必要のようですが、副作用が心配です。

広島市小児科医会の山本恵先生が答えます。

 予防接種には、定期接種と希望で受けられる任意接種があります。0歳の定期接種は、BCG、ポリオ、3種混合(ジフテリア、百日咳、破傷風)の3種類。任意接種は肺炎球菌、インフルエンザ菌b型(ヒブ)、ロタウイルス、B型肝炎の4種類です。それぞれ接種開始の月齢が異なり、早いもので生後6週から開始します。
 ワクチン接種により起こる発熱などの反応は「副反応」と言います。人体に有害な反応だけではなく、免疫をつくる上での大切な体の変化を含みます。
 誰にでも起こり得る副反応は発熱や注射した部分が赤くなったり硬くなったりすることです。いずれも一般的な症状で心配ありません。発熱は微熱で1日で解熱することが多く、硬くなった部分は2、3カ月で元に戻ります。
 口から飲むワクチンでは下痢があります。ごくまれな副反応に、強いアレルギー反応であるアナフィラキシーショックがあります。接種直後にじんましんや嘔吐、呼吸困難がある場合は直ちに治療が必要です。心配であれば、接種後30分間ほどクリニックで様子をみてください。
 ワクチンは改良が重ねられており、重い副反応は起きにくくなっています。病気にかかってしまった時の本人の苦痛、入院治療や後遺症を考えると、ワクチンを接種しておいた方が得策でしょう。

(参照元:中国新聞 2012.02.14 朝刊)


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